犬の体の形や性質は、先天的な遺伝によるものばかりでなく、母犬の育ってきた環境にも大いに影響されることが、最近の研究でわかってきました。
犬の環境といっても、育てられた場所の広さ、水、日光、温度、栄養、訓練のし方、伝染病の影響などさまざまで、一口ではいいきれませんが、これらの環境から受けたものが子犬にも影響を及ぼすということです。
なぜなら、遺伝は、染色体にある遺伝子によって支配されています。
しかし、染色体の存在する核以外に細胞質と呼ばれるものも大いに遺伝に関係しています。
つまり、遺伝には、いつもこの2つの要素が一緒になって現れると考えられます。
ところが、精子と卵子が授精する際に、精子は尾部を捨て去り、ほとんどが核である頭部が卵細胞に入っていきます。
したがって、細胞質からの遺伝は、大部分がメス犬の卵細胞によるものと考えてもよいわけです。
環境のいろいろな影響からくる犬の体の遺伝は、メス犬を通してのみ考えられるといってよいでしょう。
犬やペットの専門家・高橋ナツコ
犬の環境といっても、育てられた場所の広さ、水、日光、温度、栄養、訓練のし方、伝染病の影響などさまざまで、一口ではいいきれませんが、これらの環境から受けたものが子犬にも影響を及ぼすということです。
なぜなら、遺伝は、染色体にある遺伝子によって支配されています。
しかし、染色体の存在する核以外に細胞質と呼ばれるものも大いに遺伝に関係しています。
つまり、遺伝には、いつもこの2つの要素が一緒になって現れると考えられます。
ところが、精子と卵子が授精する際に、精子は尾部を捨て去り、ほとんどが核である頭部が卵細胞に入っていきます。
したがって、細胞質からの遺伝は、大部分がメス犬の卵細胞によるものと考えてもよいわけです。
環境のいろいろな影響からくる犬の体の遺伝は、メス犬を通してのみ考えられるといってよいでしょう。
犬やペットの専門家・高橋ナツコ