A子さんは上司のお宅を訪問するとき、玄関前でタクシーをおりました。
玄関に出てきた上司は、あきらかにふゆかいな顔です。
A子さんには理由がわかりませんでした。
その話をあとで両親にして、やっと失敗した理由がわかりました。
タクシーを玄関前に乗りつけたのが原因だったのです。
若い人には、なぜこれがいけないのかわからないかもしれません。
タクシーなら、玄関前のいちばん近い場所に止めるのが、合理的ではないかと思うかもしれません。
しかし、それは相手に対して失礼にあたるのです。
あなたが友人をたずねるのならそれでもいいでしょうが、上司など目上の人をたずねるのに、玄関前に乗りつけるのはこうまんすぎます。
目上の人の家をタクシーで訪問するときは、家の少し手前でおりて、歩くようにします。
どれくらい手前かというと、タクシーのドアの音が聞こえない程度の距離と考えればいいでしょう。
犬やペットの専門家・高橋ナツコ