フリーランスの編集者A嬢が、外資系化粧品会社の広報担当マネジャーの職に応募したとき。
面接の日は日本特有の真夏日。
朝から戸外での取材に追われたA嬢は合間を縫って時刻ぎりぎりに駆けつけた。
ところがオフィスに足を踏み入れたところで、朝ストッキングをはいて出なかったことを思い出した。
冷房のきいたオフィスでキビキビと働く女性たちに比べ、自分は汗をふき出し、素足にパンプスをひっかけた姿だった。
どんなにファッション誌が素足にハイヒールはセクシーと強調しても、職場では不適当。
ストッキングは必ずはくようにしたい。
われわれは社会で他人と接していくうちに、磨かれ、洗練されていく。
職場は本当のエレガンスを身につけるレッスンの場であるはず。
大いに学ぶべし。
犬やペットの専門家・高橋ナツコ