安産の神様でもっとも有名なのが水天宮でしょう。
東京日本橋人形町と福岡県久留米市のものが庶民になじみ深く、ここで岩田帯をもらうひとが多いようです。
そのほかにも各地に安産の神様を祀った神社があって、安産と子供の健やかな成長を祈願する場所となっています。
また、もっと土俗的なものとしては、子産み石、子持ち石、子持ち桜など、昔から霊力があると信じられていた石や木などが全国各地に散在しています。
その数の多さは、そのまま子供に対する親の思いの深さだといってもさしつかえないでしょう。
医学が発達した現在では、昔ながらの言い伝えをそのまま信じる人はいないでしょうし、信じる必要もありませんが、それでも子供はやはり授かりものです。
安産祈願のお札などをいただいたら、たとえ信じていなくとも、その人の思いやりを受け取るつもりで気持ちよくお礼を述べたいものです。
犬やペットの専門家・高橋ナツコ