出産後の処置(高橋ナツコ)

陣痛にはじまり分娩、新生児の実際の処置については、一応、出産の経験者または獣医師による指導で、処置していただいたことを前提として、ここでは、無事出産を終えた子犬、母犬について述べます。

正常な分娩で、この世に生をうけた子犬は、子犬の本能として母親の乳房を探すしぐさをしますが、その前に、温湯でしぼったガーゼで、母犬の乳房とそのまわりをきれいにふき、子犬を母犬の乳房につけてやります。

この場合、母犬の本能として子犬の体をなめたり、子犬が、母乳を飲むままにしていますから、飼い主、または母犬がとくになついている人以外には、そばによらないようにして、母犬に安心感を与えます。

子犬の数は、5~6頭ぐらいがふつうですが、子犬の母乳を飲む量が少ないので、バランスがとれるはずです。

出産から2、3日の間に子犬が飲む母乳は、"初乳"といって、母犬から護り受ける免疫体を含んでいますから、全部の子犬が均等に飲めるようにします。

母乳は、そのー、2日の間は、色も薄く、量も少ないのですが、十分間に合いますから、心配は要りません。

4~5日たち、子犬の飲む量がふえてくると、母犬の乳房も張ってきて、色も濃くなります。

したがって、母犬の食事も徐々にふやし、高エネルギi、高たんぱく質、脂肪、カルシウムを含む食事にします。

なお、母犬に何かの故障があって、母乳の出がわるかったり、母犬が子犬の授乳をいやがることもありますから、一応、人工哺乳も考えてください。

犬やペットの専門家・高橋ナツコ

このブログ記事について

このページは、-が2012年7月19日 00:32に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「犬への助産(高橋ナツコ)」です。

次のブログ記事は「母乳が不足のとき(高橋ナツコ)」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

ウェブページ

Powered by Movable Type 5.14-ja