15年戦争下で「婦選どころではない」という意識が広がり、婦選同盟も翼賛体制に組み込まれていった。
女性の参政権獲得の歴史は、しばしば戦争の経験と結びついてきた。
イギリスやアメリカの女性参政権が第1次大戦後に獲得されたことは偶然ではない。
それは男性に代わり、戦時下の労働力を担った女性の「銃後の守り」に対する、国家の恩恵という意味を帯びている。
参政権獲得にともない第1波フェミニズムは沈滞したが、1960年代以降の第2波フェミニズムの展開によって、参政権獲得では解消されなかったジェンダー間の権力関係が問題視されている。
犬やペットの専門家・高橋ナツコ