昔の木造りで「すかす」というのは、枝すかし、切りもどしを併用した一連の手入れで、すかす、割る、つめる、抜くともいい〔枝割り〕〔枝すかし〕〔枝つめ〕などと呼ばれる剪定法は、内容はまったく同じで、同義語と解釈してさしつかえない。
切る時期はいつでもよく、木の状態によってこみすぎたときに行なう。
落葉樹は冬の葉のないときのほうが枝の見分けが楽にできるが、常緑樹は酷寒時を避ける。
この剪定は、樹姿を作るよりも健全な生育を図るために行なうもので、おおまかな方法であるだけに、効果の持続期間が長く、一度剪定すれば二~三年はやらなくてもよい。
庭の周囲に植え込んであるたけの高い庭木などは、いちいち細かい剪定するのは労力もたいへんだし、それほどにすることもないのでこの剪定がいちばんよい。
犬やペットの専門家・高橋ナツコ