しつけの第一の基本は愛情をもって接する事(高橋ナツコ)

教育的に、ただ単に、ビシビシやるというのでは、犬と人間の間の信頼関係は生まれません。

かといって愛情べったりでは、こちらの望むところがぼけてしまい、意志が通じないことになりかねませんから、このかねあいがなかなかむずかしいと思います。

根本的には、犬より人間のほうが優位にあるようでなければならず、少なくとも兄貴分ほどの関係を作る必要があります。

そのうえで、犬に恐怖心を抱かせるのでなく、賞罰をはっきりと示し、タイミングをはずさないようにしながら、こちらの目的とすることを犬が上手にやりとげたときは、十分にほめてやって喜びを与えることがポイントです。

専門の訓練士は、犬の性格を硬性なものと軟性なものとに分けて、その性格に合った指導をするので、訓練の学習がスムーズにいくようですが、はじめて犬と接する人にその判断を要求するのは、たいへんむずかしいことですが、硬性なものとは、きわめて積極的で、少しばかり罰を加えられても、へこまないで強情な面のある気質をいい、軟性とは、その反対で神経質で、精神的平衡を保ちにくく、ある面では恐怖心を抱きながら興奮しやすい性格をいいます。

しつけの際の、人間の意志の伝達の方法もはっきりしておかなければいけません。

それは言葉と動作ですが、訓練用語では"声符躍と"視符"といい、言葉とジェスチャーを統一しておくことがたいせつです。

犬やペットの専門家・高橋ナツコ

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このページは、-が2012年7月27日 00:30に書いたブログ記事です。

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