体のラインを崩すような被毛は整えてもかまいませんが、明らかに人為的とわかるようなトリミングは好ましくありません。
スムース・コートは、浮いているアンダーコートを目の細かいストリッピング・ナイフなどで落とすと体のラインがはっきりします。
また、耳に垢がこびりついて困るときがありますが、ベビーオイルなどで揉んでからシャンプーすると綺麗に落ちるでしょう。
どちらも、涙やけに悩まされる事が多いのですが、ドッグフードの脂肪分を抑えると改善される場合もあります。
日頃から除去剤などを使って落としておくとよいでしょう。
爪は短く切り過ぎてはいけません。
しっかりと地面を捉えられる長さにするべきです。
髭は、切っても切らなくてもかまいませんが、中途半端な無精髭は見苦しくなります。
犬の表情に合わせてどちらかに初めから決めるべきです。
犬やペットの専門家・高橋ナツコ
チワワは評判のいい犬なので、ドツグ・ショーに出すための特別な手入れは多くありません。
日頃の管理が行き届いていればあまり気にすることもないでしょう。
ロング・コートは、一番の特徴である飾り毛の保全を日頃から心がけてください。
全身の被毛は寝ているか、ややウェーブがかかっているものが正しく、立ち毛ではありません。
シャンプー後のドライングで立たせるようなことはしないでください。
犬やペットの専門家・高橋ナツコ
この血統証明書は、繁殖の指針として上向5代祖までの血統を列記した国際公認血統証明書と、登録犬を輸出する場合に発行される上向3代祖までを列記した国際公認輸出血統証明書と上向5代祖までの血統を列記した国際公認輸出血統証明書があります。
この特別血統証明書を入手するには、血統証明書がすでに発行されている場合はそれを返却しなければなりません。
犬やペットの専門家・高橋ナツコ
原則的には他団体の登録犬を切替え登録することですが、内産犬(国内他団体からの切替え)と外産犬(国外他団体からの切替え)があり、どちらも本会が定めた公任団体又は指定団体(準指定団体も含む)でなければならず、しかもFCI公認犬種・本会公認犬種に限られます。
また外産犬の登録は、申請時に国内に輸入されていなければなりません。
このほか、いろいろと提出しなければならないものがありますので、お問い合せください。
他団体の登録犬受け入れについてはどの団体も慎重ですが、JKCの場合はFCI(国際畜犬連盟)とAKU(アジア畜犬連盟)の加盟国、およびAKC(アメリカンケネルクラブ)、KC(英国ケネルクラブ)、CKC(カナディアンケネルクラブ)などの外国友好団体と国内の一部の社団法人組織と理事会が認めた団体に限定しています。
血統証明書のコピーは認められません。
なお、外産タイトル犬と外産ノン・タイトル犬では登録料金がちがいますのでご注意ください。
犬やペットの専門家・高橋ナツコ
ショーに出す犬の場合は、プロによるトリミング(カットなど、毛を整える作業)が必要です。
しかし、家庭犬であれば、短毛種、また長毛種でも、ひととおりの手入れは自宅でできます。
とはいっても、自分でやるのが不安な人は、何回かペット専用の美容院でお願いして、トリマー(ペットの美容師)の手つきや方法を研究してみるとよいでしよう。
トリマーに頼めば、シャンプー、リンス、トリミングはもちろん、つめの手入れまでしてくれます。
費用はシャンプーで5000円、トリミングで1万円~1万5000円くらいです。
犬やペットの専門家・高橋ナツコ
犬の体の形や性質は、先天的な遺伝によるものばかりでなく、母犬の育ってきた環境にも大いに影響されることが、最近の研究でわかってきました。
犬の環境といっても、育てられた場所の広さ、水、日光、温度、栄養、訓練のし方、伝染病の影響などさまざまで、一口ではいいきれませんが、これらの環境から受けたものが子犬にも影響を及ぼすということです。
なぜなら、遺伝は、染色体にある遺伝子によって支配されています。
しかし、染色体の存在する核以外に細胞質と呼ばれるものも大いに遺伝に関係しています。
つまり、遺伝には、いつもこの2つの要素が一緒になって現れると考えられます。
ところが、精子と卵子が授精する際に、精子は尾部を捨て去り、ほとんどが核である頭部が卵細胞に入っていきます。
したがって、細胞質からの遺伝は、大部分がメス犬の卵細胞によるものと考えてもよいわけです。
環境のいろいろな影響からくる犬の体の遺伝は、メス犬を通してのみ考えられるといってよいでしょう。
犬やペットの専門家・高橋ナツコ