2014年8月アーカイブ

ふだんあまり機会がないだけに、あらたまって和室に通されたときはとまどってしまうものです。

オフィスでの上座・下座は知っているあなたでも、和室ではわからず、すすめられるまま上座にすわってしまうということはありませんか?

目上の人の私宅を訪問したときは、必ず下座にすわるのがマナーですから、とまどったりしないように、和室の上座・下座をおぼえておきましょう。

オフィスやエレベーターと同じように、和室も入り口から遠いほど上座になります。

床の間がある場合は、床の間の前が上座になります。

ただ、最近のお宅では、床の間を見かけることも少なくなりました。

そのため、床の間からの距離は無視して、入り口からの距離だけを考える傾向があるようです。

犬やペットの専門家・高橋ナツコ

訪問するときは手みやげを片手にしているのがふつう。

そんな状態で長話をするのも不自然です。

玄関先ではあいさつも簡単に、名前を名のるくらいでいいでしょう。

ていねいなあいさつは応接室に通されて、あらためてします。

しかし、あいさつもそこそこに、かってに入ろうとするのも行き過ぎ。

軽くあいさつをかわし、「どうぞおあがりください」と言われてからあがります。

犬やペットの専門家・高橋ナツコ

訪問先の人が預かろうとしたときは、きちんとたたんでお渡しします。

くしゃくしゃのままコートを渡したり、マフラーを丸めて渡したりするのは失礼です。

家を出るときは逆に、玄関を出てからコート類を身につけるのがマナーです。

玄関のドアが開いたら、当然あいさつをしますが、ここでのあいさつは軽めにします。

訪問先が上司や取引先の人の家などの場合、ていねいなあいさつをしてからと思いがちです。

でも、玄関先で何度も頭をさげ、訪問の理由を話したり、近況を話したりすることはありません。

たいてい、玄関先は道路からも見えるはずですから、そんなところで長々とあいさつしていては、通行人や近所の人に見られてしまうでしょう。

犬やペットの専門家・高橋ナツコ

会社を訪問するときには、コートやマフラーなどはあらかじめとっておくことはすでに説明しました。

これは、私宅を訪問するときも同じです。

私宅訪問のときは、玄関前でコート、マフラー、帽子などをとってからブザーを押します。

どうせすぐには出てこないのだからと、先にブザーを押したりすると、みっともない事態を招きかねません。

もたもたコートをぬいでいるところヘドアが開き、「あ、どうも」などと妙なあいさつをすることになります。

そんなことにならないように、きちんとコート類をとり、服装をただしてからブザーを押しましょう。

また、ぬいだコート類は室内に持ちこまず、たたんで玄関わきにおくようにします。

犬やペットの専門家・高橋ナツコ
A子さんは上司のお宅を訪問するとき、玄関前でタクシーをおりました。

玄関に出てきた上司は、あきらかにふゆかいな顔です。

A子さんには理由がわかりませんでした。

その話をあとで両親にして、やっと失敗した理由がわかりました。

タクシーを玄関前に乗りつけたのが原因だったのです。

若い人には、なぜこれがいけないのかわからないかもしれません。

タクシーなら、玄関前のいちばん近い場所に止めるのが、合理的ではないかと思うかもしれません。

しかし、それは相手に対して失礼にあたるのです。

あなたが友人をたずねるのならそれでもいいでしょうが、上司など目上の人をたずねるのに、玄関前に乗りつけるのはこうまんすぎます。

目上の人の家をタクシーで訪問するときは、家の少し手前でおりて、歩くようにします。

どれくらい手前かというと、タクシーのドアの音が聞こえない程度の距離と考えればいいでしょう。

犬やペットの専門家・高橋ナツコ

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