2015年3月アーカイブ

母性尊重思想

「女性は子どもをもって一人前」、「女は弱し、されど母は強し」といった表現は、子どもを産まない・産めない女性への差別、母性礼賛の影に潜む女性蔑視の現れといえる。

日本で母性尊重思想が強まったのは、嫁取婚による夫婦同居の「家」が成立する12世紀頃といわれている。

大正時代の平塚らいてう、与謝野晶子らによる「母性保護論争」から、富国強兵政策下における、子を産む存在としての母性尊重、1970年代に社会問題となった「子捨て、子殺し」の母親に対する厳しい糾弾、そして80年代には、「子連れ出勤」で話題となった「アグネス論争」まで、母と子のかかわりをめぐる多くの論議があった。

生理的母性に加えて、社会的文化的母性が「母性」として規範化され、女性に子育て責任の多くを委ねて、女性が子どもを愛し、育てるのは当然とされる状況では、期待される母親像から外れた女性への風当たりは強い。ん。

犬やペットの専門家・高橋ナツコ

母性とは(高橋ナツコ)

女性には自分の産んだ子を慈しみ、守り育てようとする性質が、本能的に備わっているという考え方をいう。

この考え方は産む性をもつ女性が育児をするのは自然であり、女性は母親として献身的に子どもを育てるべきものとする、「母性」への社会的文化的意味づけが固定化(神話化)されたものである。

フランスのエリザベート・バダンテールは子どもに対する母親の態度を歴史的にみることで、母性「本能」といわれるものが「神話」にすぎなかったことを明らかにした。

女性は妊娠・出産・授乳の身体的機能をもつ性であり、この意味では生理的母性をもつといえるが、女性はすべて母性本能、母性愛をもつものとの前提は、それにあてはまらない女性、子どもをもたない・もてない女性を「母親失格」とか「人間失格」とし、非難の対象とする危険性をもっている。


犬やペットの専門家・高橋ナツコ


訪問先での挨拶のしかたは

すでに、相手が部屋の中にいる場合とか、本人に案内されたようなときには、部屋に入った時点で挨拶をし、すすめられたら席に着きます。

いずれの場合も、「洋間では、いすから立って挨拶する」ことが大切で、帰りぎわにも同じようにします。

和室では、ただ通されただけであれば入口のそばの下座に座って待ち、相手が入ってきたらそこで挨拶をし、その後、すすめられた場所に座るのですが、案内人に座ぶとんのある場所をすすめられたら、遠慮なく座って待ちます(古い作法には、どんなに座ぶとんをすすめられても、目上の方の家では、帰るまで絶対に敷いてはいけないとする流派もあり、いまだにそれを守るお年寄りもいらっしゃいますが......)。

そして、相手が入ってきたときにはすぐに座ぶとんから降りて正座し、丁寧な挨拶をします。

犬やペットの専門家・高橋ナツコ

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