2015年4月アーカイブ

地域によっては第1子が女子の場合、一定期間後に第2子出産を認める場合もあるが、都市部に準じた厳しい第2子出産制限を行う地域もあり、ひとりっ子の原則にそった子ども数を守る夫婦にはさまざまな特典が与えられる一方、政策に従わない夫婦には罰則が課せられている。

ひとりっ子として大切に育てられた子どもは俗に「小皇帝」といわれ、ひとりだけの子だからと甘やかして育てるのは子どもの人格形成に望ましくないとの批判も出ている。

中国の1982年の人ロセンサスでは、女児の出生数を100とすると男児は108.47であったが、90年には男児111.42と、その差がさらに開いた。

この不均衡の背景としては、女児の間引きなどが行われたか、女児は出生届けを出されず「闇っ子」になった可能性が考えられる。

犬やペットの専門家・高橋ナツコ

ひとりっ子政策

中国で1979年より開始された「夫婦1組子どもひとり」を原則とした人口抑制政策のことをいう。

中国では毛沢東時代の人口増強政策から一転し、80年代には国の発展のためには人口抑制が必要であるとして、強力な計画出産、避妊などの人口抑制政策が展開され、いわゆる「ひとりっ子政策」が推進された。

中国ではその後、都市部でひとりっ子が定着しているものの、農村部では労働力の担い手として、また親の老後を保障する存在として男児が好まれるため、必ずしもこの政策が徹底していない。

男児が生まれるまでひそかに子どもを産み続け、生まれた子どもの届出をせずに、いわゆる「闇っ子」として育てる例が後を断たない。

それは「多子多福」という子どもが多いことを尊ぶ価値観、後継ぎとしての男児を尊ぶ伝統的な家族観念が強く残っているためといわれている。


犬やペットの専門家・高橋ナツコ
母性神話は、子どもは3歳までは母親の手で育てられるべき、とする「3歳児神話」とあいまって、現在も女性、母親の生き方を規定するイデオロギーとなっている。

母性イデオロギーは日本に限ったことではないが、日本の場合とくに、男女の性別役割分業が今なお強固なこと、歴史的に子どものための母親の献身が高く評価されてきたこと、そして自己犠牲が尊ばれる「子ども中心」の価値観、夫婦よりも親子、とりわけ密接な母子関係(母子密着)が根強いといった特徴をもつことから、母親自身、女性自身が母性神話を内面化し、これにとらわれている場合が少なくない。

最近では、母親のみならず、父親、近隣、友人などによる多面的な子育てネットワークの重要性がいわれるようになった。

子どもの産育(子どもを産み育てること)を家族、地域、社会の中で柔軟かつ多様なかたちで考えていくためには「母性」のかわりに「親性」「育児性」といったことばが必要との指摘もある。

犬やペットの専門家・高橋ナツコ

このアーカイブについて

このページには、2015年4月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2015年3月です。

次のアーカイブは2015年5月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

ウェブページ

Powered by Movable Type 5.14-ja