2015年5月アーカイブ

上司の職務上の役割と権限

命令に従うのは、上司の職務上の役割と権限に対して、部下が敬意を払っているからなのです。

中にはこれを利用して、思うように独裁的なふるまいをする者もいるかもしれません。

もちろんいい返されたりすることはありませんが、そのようなふるまいは、他の国でもそうでしょうが、ドイツにおいても認められてはいません。

人格をまるごとぶつけてくるようなタイプよりも、自分の能力で勝負するような管理職が尊ばれます。

感情を爆発させることが上に立つ者の特権であり、また強さを示すシンボルになっているような国の人々は、ドイツでは気をつけなければいけません。

このブログではそれは下品で弱さを示すシンボルだということを知っておくとよいでしょう。

犬やペットの専門家・高橋ナツコ

リーダーシップ(高橋ナツコ)

アプローチは、ドイツ人がよくいう「規則正しくプラグマティックに」という言葉に、最もよく表されています。

このように関係者全員によって計画が立てられると、それは正確で包括的な実行段階へと移され、疑問をもたれることもなく書類にまとめられます。

別の解決案を資格のない人が出してきても、どうにもなりません。

ドイッ人が求めるリーダーシップとは、強く、決断力があり、自分が一体何を話しているのかがよくわかっているということです。

一般的に人々は権力に従うもので、部下が上司に反論したり、批判をしたりするのはまれです。

上層部は、下は上に当然従うものだと思っていますが、その代わりに、明確な指示を与えることを下から期待されています。

この状態を従属だとみなすことは誤りです。

犬やペットの専門家・高橋ナツコ

完全な合意が求められる

ドイツでは、ご都合主義的で要領のいい人は能力があるとはみなされず、むしろきちんとまとめる能力に欠ける人だと、考えられてしまいます。

プランを立てるのは、組織の下の者の仕事ではなく、経営上層部の責任であると考えられています。

もし関係者が何人かいれば、その間でつねに話しあいがもたれ、完全な合意が求められます。

人々は専門技術や知識をもつ人に意見を求めますし、それを真剣に聞きます。

研究や分析は重要ですが、それらは直観力や常識に基づいて修正されます。

決定は注意深く行われ、念のためや万が一のために、別の見解や計画、代替案などが用意され、経験に基づいていろいろ試されます。

犬やペットの専門家・高橋ナツコ

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