2016年10月アーカイブ

お礼の言葉

これは聞いた話ですが、ある女性が酔って家の中でコンタクトレンズを落としてしまった。

強度の近視なので、探すこともできない。

思い余って友人に電話したところ、夜中でもすぐタクシーで駆けつけて、探してくれたのだそうです。

その友人にしてみればそれは友情であって、別に恩を貸したなどとは思っていませんでした。

ところがその後、コンタクトを落とした方の女性が「有難う」もいわず、全く知らん顔だったため、非常に不愉快な思いをし、結局友情も崩れてしまったといいます。

お礼の言葉を期待して夜中に駆けつけたわけではないにせよ、ナシのつぶてでは感情を害して当然。

「有難う」という言葉があるからこそ、一方は「いいわよ、お互いさまじゃない」という気持ちにもなれるのです。

犬やペットの専門家・高橋ナツコ

親しき中にも......(高橋ナツコ)

私は、相手が失意の時ーつまりイヤな言葉ですが"自分にとって得でなくなった時"でも、明らかに避けているような態度だけはとりたくありません。

それでは、あまりに品性が疑われるというものです。

一つ一つを、貸し借り、恩、と固苦しく考えすぎることはないでしょう。

ましてや「この御恩はいつか......」などと正面切って表現するのもヘン(特別世話になったら別ですが)。

長いつきあいの中で、自分が何かしてあげられる時に、"お返し"などと思わず自然にしてあげればそれでよいのです。

ただ、「プリーズ(ねえ、お願い)」と「サンキュー(有難う)」の言葉だけは、忘れてはいけません。

これが"親しき中にも......"です。

犬やペットの専門家・高橋ナツコ

贈り物のお返しはすぐ返さない

人が生まれてから死ぬまでには、おめでたいことや、お悔やみごと、お世話になったお礼、珍しいもののお裾分けなど、贈答の機会はたくさんあります。

これらの贈答は、いわば、人と人とのほのぼのとした心の交流のための潤滑油です。

従来の日本の作法では、物を贈られたら必ず返すものとされていました。

しかし、心から贈った結婚祝いに、無理をしてまで派手なお返しをするのは、贈り主の心に反します。

外国にはお返しの風習はありません。

贈られたら素直に受けて、すぐお礼のことばや感謝の手紙を送りましょう。

そして、誕生日のお祝いをいただいたら、こんどは相手の誕生日にお祝いを贈るようにしたいものです。

犬やペットの専門家・高橋ナツコ

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