2012年9月アーカイブ

メス犬の条件(高橋ナツコ)

まず第一に考えなければならないことは、メス犬として一般的に考えられる性質をもっているかどうかということです。

つまり、妊娠する能力があるか、子犬を生んでも、生みっ放しであとの面倒をうるさがらないか、血統的にみてほかの犬と変わった悪い性癖をもっていないか、などです。

また、年をとればとるほど、まわりの環境の影響を受けやすいので、年をとってから生んだ子犬には母犬の育ってきた環境がひびいてくるともいえます。

ですから、メス犬の繁殖能力がある間はいつも快適な環境においておかなければいけません。

犬やペットの専門家・高橋ナツコ

種オス犬の条件(高橋ナツコ)

よい種オス犬の条件としては、

1:まず健康であること
2:血統的にどの犬種とでもあいそうな利用範囲の広い犬であること
3:メス犬の欠点を種オス犬の強い遺伝因子でよい方向に改良できる体質をそなえていること
4:憶病でないこと
5:悪い病気や悪い遺伝因子をもっていないこと
などがあげられます。

また、あまり名前を知られすぎて、何回も種オス犬として使われすぎた犬は、どちらかといえば繁殖力が弱いともいわれます。

種オス犬を貸してくれる人が見つかったら、自分のメス犬を連れて行って相手の飼い主に見せ、できれば犬の専門家か、くわしい人にも立ち会ってもらって、そのメス犬に適しているかどうか検討できれば理想的といえるでしょう。

犬やペットの専門家・高橋ナツコ


毛がやわらかく、胴の長いのが一番の欠点であるメス犬には、胴が短くて毛の粗い、同種の種オス犬を選ぶというぐあいに、常に犬種の進歩改良を頭に入れて相手犬を選ぶように心掛けたいものです。

また、その種オス犬とメス犬との血統があっているかどうかもたいせつなことです。

ただ、これは種オス犬の体つきを見ただけで簡単にわかるものではありません。

種オス犬の遺伝因子については、それまで育ってきた環境の影響も、ある程度頭に入れておく必要がありますが、大体のことは父犬母犬の遺伝因子を知ることで、その種オス犬の特徴を知ることができます。

いずれにしても、種犬の見分け方は、経験のない素人の愛犬家にはなかなか難しいので、相当の経験のある人か専門家に相談することがたいせつです。

犬やペットの専門家・高橋ナツコ
種オス犬について、まずはじめに知っておかなければならな扇ことは、犬の展覧会で一等をとった犬が必ずしも優秀な種オス犬とはかぎらないということです。

展覧会でチャンピオンになることと、立派な子犬をメス犬に生ませることとは、まったく違ったことがらであることを知っておいてください。

種オス犬を選ぶ場合、まず第一に考えるべきことは、飼い主であるあなたが、今自分の飼っているメス犬に、どういう目的で子犬を生ませようとしているかということです。

たとえば、自分のメス犬が作業犬としての能力をもち、そのメス犬よりもっと丈夫で、立派な作業犬を育てたいというときは、種オス犬もこの目的にそうような、体格のがっちりした血統の正しい作業犬を選ばなければなりません。

犬やペットの専門家・高橋ナツコ
小型の移動犬舎の欠点を改良して作られたのが大型移動式犬舎です。

これは間口1.5~2メートル、奥行1メートルの犬舎を二室に仕切ったもので、向かって左側を50~60センチにして内口とし、右側の一室を居室、または寝室にあてます。

そして、両側の部屋の間には30センチぐらいの仕切りをおき、お産などのときは、とりはずしができるようにしておきます。

また、右側の寝室の上のほうに高さ30センチの引き戸を2枚作り、夏は金網戸をつけて蚊の予防と同時に空気の入れ替えをよくします。

冬はガラス戸をはめて寒さを防ぐとともに、暖かい日光を十分に取り入れるようにします。

犬舎の前方は蝶番の引き戸か、とりはずし式にしておくと便利です。

犬舎の掃除がすみずみまでいきとどき、いつも清潔を保つことができて衛生的です。

部屋の後ろ側に高さ20センチ、長さ50センチ程度の金網窓を床からすぐ上にあけておくと、部屋の換気がいっそうよくなります。

犬舎の高さは地面から30センチとし、地面は土を掘り起こして砂利を敷きつめておくとよく、犬舎の乾燥を十分に保つことができます。

風通しの悪い場所では、できるだけ犬舎を開放的に設計し、屋根を高くしたり、窓をふやすなどの工夫が必要です。

冬は周囲に使い古した毛布をかけて部屋を密閉し、出入り口にも同じような毛布のカーテンをかけてやると部屋が暖かくなり、犬にとってすごしやすくなります。

中に入れる寝わらは3、4日ごとにとりかえ、とりかえた寝わらは日光消毒しておきます。

犬やペットの専門家・高橋ナツコ
移動犬舎とは、ごくふつうの家庭の玄関先や庭先で見られる犬小屋で、屋根と入り口をつけた簡単なものです。

ふつうの家庭で犬を飼うには、たいへん便利で衛生的です。

季節ごとに適当な場所へ移すことができますし、屋根をとりはずし式にしておけば、掃除もしやすく、いつも清潔にしておけます。

しかし、反面、病気のときやお産のときはせまくて不便ですから、このときは別に産室を用意する必要があります。

また、風や雨が吹き込みやすいので、犬舎を置く場所をよく考えて選びましょう。

犬やペットの専門家・高橋ナツコ
犬舎をたてるときは、地面があまりやわらかくなく、よく乾いていて、湿り気のないところを選びます。

湿気のある土地は犬の発育にとって望ましいところではありませんし、病気などにかかりやすい環境といえます

屋根はトタン張りですと、暑さ寒さの影響が大きいので、できればスレートか瓦にしたいものです。

通風をよくするために南北に窓をあけ、フィラリアから守るため窓には必ず防虫網を張ります。

床はコンクリートで固めれば水で掃除したり、清潔を保つうえで便利です。

ただし、夏は暑く、冬は凍りつくように冷たくなりますから、犬舎の一部、つまり運動場をコンクリートにして、犬の寝起きする小屋は板の間(スノコ)にしたほうがよいでしょう。

床板の高さはコンクリートの床面より10センチ以上高くしておきます。

また、小屋の奥に寝箱を入れておけば、寝たいときはその中で寝ますし、暑いときは板の間で寝ます。

犬舎の広さは、ふつう中型犬1頭ないし2頭のときは、敷地は2~2.5メートル四方は必要です。

北西を建物とし、東南をあけて広い運動場にします。

三方は棚か金網で囲い、犬が飛び越せないぐらいの高さが必要です。

柵は犬が地中を掘って外へ出る恐れがあるので、かなり深くまで埋めます。

犬やペットの専門家・高橋ナツコ

犬舎(高橋ナツコ)

犬舎とは、俗にいう犬小屋のことです。

犬舎は、犬の体を保護し、健康を維持していくために作られるものですから、春夏秋冬、どの季節にも適するように作られなければなりません。

犬舎には屋外犬舎と室内犬舎がありますが、屋外犬舎には移動犬舎と固定犬舎の2種類があります。

特に屋外犬舎を作るときは、人間の住まいと同様、日当たりがよく、風通しもよく、水はけがよく、床下の湿らない清潔な場所を選ぶことがたいせつです。

また、騒音や振動、人の出入りの多い少ないなども考慮するようにしましょう。

犬やペットの専門家・高橋ナツコ

トリミング(高橋ナツコ)

トリミングとは化粧刈込みという意味です。

犬の種類によって、特に長毛犬種は毛の長短を加減して、外見を美しくし、その犬のもつスタイルを立派に整える必要から行なうものです。

特に、ショーに出陳する犬の場合、犬種によって定められたトリミングをしなければなりません。

トリミングの必要な犬種は、コッカi・スパニエル、スコッチ・テリア、エアデール・テリア、プードル、ワイヤヘアード・フォックス・テリア、ベドリントン・テリア、シュナウザーなどです。

トリミングに必要な用具は、トリミングナイフ、くし、爪切りヤスリ、ブラシ、バリカン、植物油などです。

はじめは専門家に頼んで刈り込んでもらい、その犬種のトリミングの特徴をよく研究し、用具の使い方などを習ったうえで、徐々に刈り込みの方法を覚えていくようにしましょう。

地域的に同好者が集まって、専門家に講習会を開いてもらって覚えていくのもよいでしょう。

犬やペットの専門家・高橋ナツコ

入浴のさせ方(高橋ナツコ)

毛や皮膚がひどく汚れてきたときは入浴をさせます。

入浴の回数は犬種や飼われている環境によって違いますが、月に1、2回が適当です。

あまりたびたび入浴させますと、毛や皮膚の脂肪分が取れすぎて、毛が荒れたり、皮膚を傷めたりすることがあります。

入浴は暖かい日の日中に行ないます。

犬の体温よりやや低めのお湯がよく、まず、油性の目薬を点眼して目を保護してから犬用シャンプーか薬用石けんを使って、尻のほうから背、腹、胸、四肢、尾と洗い、最後に頸と頭を洗います。

すすぎ洗いは十分にして、洗剤が残らないようにします。

洗い終わったら、タオルで十分に水分をとり、ドライヤーで手早く乾かしましょう。

冬は特に毛を十分乾かしてやらないと、風邪をひく心配があります。

皮膚病や湿疹にかかっているときは、薬用石けんを用いるか、浴用硫化カリという硫黄の結晶をバケツ一ぽいのお湯でとかして、犬の体にかけながら皮膚にすり込んでやります。

また、二硫化セレン製剤も使用します。

屋外で飼っている犬や、冬場のシャンプーなどにはドライ・シャンプーを用いるとよいでしょう。

犬用のドライ・シャンプーは薬局やペット・ショップで売っています。

犬やペットの専門家・高橋ナツコ

犬の癌の治療(高橋ナツコ)

人の治療法と同じで、第一が外科療法、第二に化学療法(抗癌剤の使用)、第三に放射線療法です。

ただし、犬の放射線療法は、そのつど全身麻酔をかけるか、トランキライザーなどで犬をおとなしくさせたあとでないとできません。

また、大学附属病院や研究機関に依頼するより方法がありませんので、どこででもできない難点があります。

犬が癌と診断されても、あきらめずに、現代の医療のできる限り最善をつくすことが、人め癌の治療にも役立つことでもあり、飼主のつとめであるといえます。

犬やペットの専門家・高橋ナツコ

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