癌は、外からみつけやすいので、あやしいしこりを発見したら獣医師の診断を受け、早期発見、早期治療を行なってください。
雌犬は乳腺のしこりに気をつけ、発情の出血や、分娩後の出血が長びくときは要注意です。
なかなか血尿が止まらないときは、膀胱の腫瘍の心配があります。
排便時の出血、粘液なども長く続くときは心配です。
便が細いとか、便の型が変形し、そのくぼみに血液が付着しているのは癌の疑いがあります。
鼻血がときどきあるとか、鼻からの呼吸が苦しそうで、つまっているようなときも心配です。
肛門のまわりが痔のように腫れてきたとき、雄犬の場合は特に注意。
肛門周囲腺腫(腺癌)のことがあります。
咳や、呼吸が苦しそうなときや、腹部やわき腹に異常なふくらみや、しこりがあるときは注意してください。
犬やペットの専門家・高橋ナツコ
これは雌犬に多い腫瘍で、稀に雄犬にも発生があります。
癌年齢に入った雌犬は、常に乳腺のしこりに気をつけてください。
はじめは米粒ぐらいの硬いしこりを感じるものです。
発情のあとに、乳腺の一部が腫れるのは、ホルモン作用によるもので自然に小さくなってくれば心配ありません。
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犬に発生する癌の種類は、人間とほとんど変わりありませんが、その発生率についてはかなり違いがあり、犬では五~六歳が癌年齢です。
胃癌は人間ほど多くありませんし、食道癌や肺癌も比較的少ないといっていいでしょう。
東京大学の家畜病理学教室での、最近一〇年間の検査材料では、乳癌(乳腺腫瘍)、肥脾細胞腫、肛門周囲腺腫、リンパ肉腫(白血病を含む)の順に多くなっています。
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人類最後の挑戦であるといわれ、全世界の医学者、生物学者、物理化学者、工学者など、あらゆる分野の科学者が取り組んでいるのにかかわらず、現在一部の癌をのぞいて、効果的な治療法は発見されていません。
癌は、古くはギリシャのピポクラテスの時代から記録にあり、二〇〇〇年以上も人類を悩ましている難病であるわけです。
癌は人間だけでなく、犬や猫や家畜、鳥類、魚類に至るまで、これに犯され、生命をおびやかされています。
われわれ人間と同じように、癌で死亡する犬が最近増えつつありますので、症状や早期発見法について覚えておきましょう。
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おおざっぱな診断法として、皮膚病のあらわれ方で、外因性と内因性を判断する方法があります。
左右対称性にできるのは、内因性のものが多く、対称性でないものは、外因性のものが多いということです。
しかし、内因性と外因性が重なってあらわれることもありますので、いちがいに決めつけることはできません。
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皮膚病の原因は、大きく外因、内因に分けますが、これらが単独にあるのではなくて、互いに関連し合って皮膚病を悪化させることもあり、なかなか複雑です。
原因が複雑なのにかかわらず、皮膚の病変は、よく似ていますが、目で見たところは、症状が同じでも、原因は異なる場合が少なくありません。
犬の市販の皮膚病薬の配合をみると、皮膚病の病因(原因)を想定して、いくつかの薬品を配合して、外因性の寄生虫による皮膚病や、皮膚のアレルギーや、細菌感染などに有効な処方を組み合わせているようですが、いわば「下手な鉄砲も数打てば当たる」という、おおまかな効果しかありませんので、的確な治療効果を期待するのは無理というものです。
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病気を正確に診断するために、現在では、人の医療とまったく同等の各種の臨床検査が行なわれています。
血液や尿や便、分泌物の各種の検査はもとより、心電図、筋電図、心音図、脳波など、高度の医療器械を応用する検査、レントゲンや超短波などによる検査、過去には大学の附属病院でしか行なわれなかった検査が、町の開業医師の間でも日常的に行なわれるようになり、病気の診断に威力を発揮しています。
また、通常"人間ドック"でチェックされるような各種の機能検査も容易に実施できるようになりましたので、病気のときだけでなく、ふだん健康と思われるときにでも、一応各項目のチェックをしてもらう、健康診断を受けておくのもよいことです。
犬は、超小型犬から超大型犬まで、体重や体質もまちまちですから、ふだんのその犬の正常値を記録しておくことは、重要な意味を持つことになります。
自覚症状を訴えることの少ない動物の病気の診断には、今後臨床検査の重要度がたかまってくることでしょう。
飼主は、愛情を持って、自分の愛犬の細かい異常を注意深く観察して、獣医師に告げるように心がけることも病気の診断上、欠かせないことです。
かけがえのない小さな生命を守るために、飼主の責任は重大であることを、よく認識してもらいたいものです。
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フィラリア症による腹水がよく知られています。
ほかに、心臓病による循環不全、肝硬変、腹膜炎、腹腔臓器の腫瘍などでも腹水がみられす。
腹部が大きくなる腹水以外の病気として、子宮蓄膿症や、尿閉塞などがあり、腹水とまちがえやすい症状です。
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過食と運動不足が原因で、肥りすぎの犬が多くなる傾向は、人間生活と共通していますが、甲状腺の病気などで肥満してくることもあるので、獣医師に相談してください。
肥満は健康上よくありませんので、肥満犬用処方食(ダイエット・フード)少をはかるようにします。
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胃腸が悪かったり、寄生虫がいたりすると、口臭がたかまるといわれていますが、口の中の病気のことが多いようです。
歯石がたまっていたり、歯石のため歯槽膿漏や、歯肉炎、口内炎、唾液腺炎などの場合に特に口臭が強くなります。
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外耳炎の症状です。
耳が臭いときは症状が進行していますから、早あに手当てを受けてください。
ふだんの耳の手入れも念入りに行なって、外耳口のむだ毛を取っておくことがたいせつです。
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子供がすべり台を降りるときのようなかっこうで、お尻を芝生やカーペットにこすりつけるのをよくみかけます。
肛門がかゆいのは、寄生虫がいるからだと古くから信じられていましたが、これは子供の嶢虫の症状と比較していわれた、間違った考え方です。
犬には嶢虫はいませんので、肛門をかゆがるときは、肛門の周囲の皮膚病や、肛門嚢炎の場合が多いのです。
肛門嚢は、位置にあるもので、犬では不用な組織に思われますが、イタチやスカンクなどでは、この嚢の中にためておいた異臭のある液体を、身に危険がせまったときに排泄し、敵を撃退させる役目を果たします。
犬でも、便とは異なった悪臭のある液を、恐怖におそわれたときに分泌することがあります。
肛門嚢炎は、細菌などが感染し、化膿や炎症を起こす病気で、慢性になりやすく、再発を繰り返すときは、手術でこの嚢をとってしまいます。
嚢内に液がたまったら、早めにしぼってしまうのも予防の一つですが肛門の位置をよく確認して、できるだけおだやかにやらないと、嚢を破ってしまい、かえっで悪化させることになりかねませんので注意が必要です。
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幼犬や若い犬では、のどや気管支、肺などの炎症にともなう咳が多いのですが、子犬で、成長に応じて首輪をゆるめるのを忘れたため、咳の原因になったという笑えない事実もありますので十分注意してください。
フィラリアの咳といわれる乾いたぜんそく様の発作は、心不全によって起こるもので、夜間から早朝にかけて、咳の発作が多い特徴があります。
必ずしもフィラリアが原因するのでなく、フィラリア以外の心不全による咳がかなり多いことが最近知られてきました。
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急性の便秘には、不消化物の多量の摂取(たとえば骨の与えすぎ)によって起こる、いわゆる糞詰まりが意外に多く、長毛種の犬で肛門の周囲の毛に便が付着し、出口をふさいでしまうこともよくあります。
その他では、胆汁の分泌低下、骨盤や腰椎の骨折や、椎間板ヘルニアでも便秘が起こります。
慢性型では、雄犬の前立腺肥大、ヘルニア、大腸や肛門の腫瘍、肛門嚢の腫瘍のほか、老化による大腸や直腸の機能低下も便秘の原因としてあげられます。
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食べ過ぎによる下痢(消化不良)は、絶食療法で比較的簡単に治ってしまいます。
下痢の原因は、細菌性、原虫性、寄生虫性のものが大部分ですが、ウイルス性の病気の全身症状の一つとしてあらわれることもあり、尿毒症や中毒でも下痢がみられ、膵臓炎や神経性下痢、食餌性アレルギーなどにも観察されます。
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吐くという症状は、胃腸の病気と結びつけて考えやすいのですが、必ずしもそうではありません。
胃腸疾患のほかに、嘔吐をあらわす病気としては、離乳直後の子犬にときどきみられる、食道拡張症があります。
この病気は、一種の奇形に属するもので、食道の一部が極端に狭くなっているため、母乳を飲んでいる間は、液体ですから、どうにか食道を降りていきますが、離乳食の半固型物は、通過しにくくなり、食道に食べ物が停滞して、食道が異常に拡張してしまいます。
食道が狭くなる原因の一つに、右大動脈弓遺残症というむずかしい病名があり、胎生期に生じた血管の奇形で、血管が食道にからまっているために起こるものもあります。
当然のことですが、中毒の一っの症状としてあらわれる嘔吐もあります。
腎臓病や子宮の病気のときにも嘔吐があります。
伝染性の病気であるレプトスピラ病や、伝染性肝炎にも啄吐がみられます。
急性の膵臓炎、腹膜炎、内臓破裂など腹部の病気にともなう嘔吐や、神経性の嘔吐もあり、原因もさまざまであることがわかります。
食べてから嘔吐があらわれるまでの時間や、吐いたものの性状を、よく観察しておくことがたいせつで、吐物は捨てないで獣医師にみてもらうようにしましょうoちり紙などで始末すると、紙に吸収してよくわからなくなってしまいますので、サランラップやアルミホイルなどに一部とっておくほうがよいのです。
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嘔吐、下痢、発熱、咳、鼻汁、目やになど外部にあらわれる症状があっても、比較的元気なときは、一日ぐらい様子をみてみようと考えがちです。
下痢があったから絶食させてみた、というやり方は、よく行なわれることですが、単純な食べ過ぎからくる胃腸障害でしたら、それだけで自然に治ってしまいますが、他の伝染性の病気の前兆であったり、寄生虫病などのときは、絶食させて、水も飲まさなかったりすると、急速な脱水症状(体内の水分不足)のために、衰弱を早める結果になりかねません。
咳は、よく、のどに何かつかえたのではないかと思われるような動作をしますので、咳と思わないで放置されることもよくあります。
便秘と尿閉塞(尿がでにくい)が、まちがって観察されることも、しばしば起こることで、尿がでないため、腎不全や尿毒症になって死亡することがめずらしくありません。
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フィラリアは蚊が媒介しますから、蚊を完全に防御できれば感染の心配はありませんが、日本ではごく一部の寒冷地以外、犬のフィラリアは常在しています。
蚊の発生する時期に犬に飲ませておけば、感染を防止できる内服薬がありますから、獣医師に相談して処方してもらうとよいでしょう。
予防薬は、子犬がはじめての夏を迎えるときから毎年飲ませておけばフィラリアにかからずにすみます。
これができないときは、毎年五~六月頃血液検査を受けて、早期発見をして早期治療を受けておけば安全です。
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親しい人が飼っている雄犬で、ぜひ一度交配を経験させたいので、機会があったら教えてください、という依頼は、雌犬を飼っている人がよく経験することですが、はじめての雄犬と、はじめての雌犬で交配がうまくいく例は、きわめて少ないことを知っておくべきです。
小型愛玩犬は、小さいときから家庭内に生活し、人間の現代生活に適応しているため、同種の犬に興味を示さず、飼主べったりになっている犬が少なくありません。
また、犬同士の接触もほとんどないような状態で成長してきますと、犬同士のコミュニケイションがうまくいきませんので、交尾が不成功に終わる結果となり、原因は雄雌ともにあるのです。
雄犬に原因がある場合発情中の雌犬に会わせても性的に興奮しない例、エキサイトはするが乗駕(マウント)しようとしない例、雌犬の軽い拒否行動で萎縮してしまう例などさまざまです。
雌犬に原因がある場合発情徴候が正常でありながら、雄犬をまったく拒否してしまう例があります。
こういう雌犬は、室内犬で犬同士の交流がなく、社会適応がうまくいかなかったため、雄犬を寄せつけないようなことも起こります。
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交配日は、最初の出血日がわかっていれば、その日から数えて一〇~=二日頃がよいといわれ、一〇日頃と一三日頃の二回交配を行なう方法でだいたい成功しています。
雌犬の外陰部のふくらみが最高潮に達してから、いくぶん「しぼみはじめた頃」で、出血もごくうすくなったときが適期です。
雌犬の外部徴候をみながら、尾のつけ根や外陰部の周囲などを指で刺激してみて、交尾を許すような動作がみられた日を、発情期の第一日とすれば、二~三日後に排卵があり、卵子の成熟日数を二日半とみますと、平均すれば、発情期に入って五~六日目頃が交配適期という計算になります。
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職業として、犬の繁殖を手がけている方でない限り、ほとんど飼主の都合で産ませるかどうかが決まってしまいます。
子犬は、交配後六〇日前後で生まれてきますから、その時期が折悪く家業の多忙な時期であったり、たまたま長期旅行の計画があったとか、子供さんの受験の時期とぶつかるとかこんな理由で、今回の繁殖はみあわせたいということがよくあります。
また、出産する時期の気温についても、屋外犬では考慮に入れなければならないでしょう。
厳冬や真夏の出産は、はじめての犬、はじめての飼主の場合は避けたほうが無難かもしれません。
しかし近頃は、どの家庭でも室内のエアーコンディショニングはいき届いていますから、室内犬の場合は特に心配ないでしょう。
気温一五~二〇度ぐらいが、理想的な気候です。
春秋の繁殖、子育てが一番楽だということになります。
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受精卵が子宮粘膜の定まった場所に付着して、母体から栄養の供給を受けることを"着床〃といいます。
排卵から着床までの日数は、今まで書物によってまちまちでしたが、二一~二三日間もかかることが確かめられました。
交配後から数えると平均一八~二四日とみてよいでしょう。
排卵後の受精卵は約三週間も子宮内をさまよって、その間は子宮粘膜から分泌される栄養液(子宮乳)で養われ、分裂発育し続けるわけです。
妊娠犬の管理にあたっては、交配後約三週間前後の時期が重要であることがわかります。
胎子は、着床後わずか四〇日間で急速に発育をとげることになるのです。
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短毛種では、むしタオルでふく程度で、いつも清潔に保てますし、入浴しても別に面倒なことはありませんので説明は要しませんが、長毛種のシャンプーは少々手間がかかります。
準備入浴前には、必ずブラッシング、コーミングを入念に行ない、からんだ被毛や毛だまはよくほぐしておくことがたいせつです。
これをいいかげんにしてシャンプーすると、ますます被毛がからんでしまい、手入れの時間が倍もかかってしまいます。
シャンプー剤の選び方人のシャンプー剤を使っても問題のないことも多いのですが、ときには皮膚炎を起こす犬がいますので、シャンプー後、皮膚をかゆがったり、被毛が抜けやすくなったり、光沢がなくなったときは中止して、犬専用のシャンプーを用いたほうが安全です。
犬用のシャンプーは各種のものがあり、洗剤の中にノミを殺す殺虫剤入りのものや、皮膚のかゆみを除く薬剤(二硫化セレン)の入ったもの、被毛につやを与えるオリーブ油やラノリンなどを配合したものがありますので、それぞれの目的に合ったものを選ぶことです。
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ブラッシングやコーミング(櫛入れ)は、子犬の時代から、たとえまだ被毛が貧弱で必要がなくても、毎日一回は形式的にでも行なって馴れさせておくことがたいせつです。
これを完全に習慣づけておけば、少しぐらい櫛がもつれた毛にひっかかっても、いやがったり、さわいだり、抵抗するようなことがなくなります。
長毛種は、手入れが行きとどいていれば見事ですが、毛がもつれて毛だまができていては、ポロの服を、つくろわずまとっていることと同じで、まったくみすぼらしい姿になってしまいます。
飼主も決してこれでいいと思っているわけではないのですが、櫛を入れようとしても、いやがって、あげくの果てには、怒って咬みつくので、どうしようもない、という泣き事を聞くことが多いのです。
これは、子犬のときのわがままな育て方と、子犬のときから櫛やブラシに馴れさせなかったことが原因です。
もう一度「しつけ」の項の、「ほめ方と扱い方」を読み直し、手入れをいやがる犬にしないよう、しっかり「しつけ」をしなければなりません。
犬種別の被毛の手入れの仕方は、各犬種の専門書や、クラブの指導を受けて、しっかりマスターするか、専門の美容師(トリーマi)にかかりながら学んでみてください。
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ダックスフントやパグ、ミニチュア・ピンシャー、トイ・マンチェスター・テリア、バゼット・ハウンド、チワワ、ビーグル、ボストン・テリァなどの短毛種(ショート・ヘア)では、ブラッシングとタオルで十分手入れができ、きわめて簡単です。
柴犬やウエルシュ・コルギーは、短毛種よりやや長めの被毛を持ち、膚がみえることはありません。
この種の被毛には、剛毛のブラシが必要になり、柴犬では春先の換毛期(アンダー・コートが抜ける時期)には、金櫛(コーム)があったほうが便利です。
長毛種(ロング・ヘア)にも、ヨークシャー・テリアやマルチーズのように極端に長く、ショー・ドッグでは引きずる毛先を保護するために、クリップをしておくようなものから、ペキニーズ、沖、シェットランド・シープドッグのような自然毛を大事にする犬種、ワイヤ・テリア、スコッチ・テリア、ベドリントン・テリア、プードル、アメリカン・コッカー・スパニエルのように、トリミング(勇毛)を必要とする犬種まで、さまざまな毛質がありますが、いずれもブラッシ(スリッカーやピンブラシを含め)と櫛が手入れ用具として入用です。
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犬の名前を呼んで「タロウ、おいで/」と声をかけてやり、近づいたらよく愛撫してやってください。
ちょっとしたチーズのかけらなどを手に持って呼んで、すぐ手元に来たら、それを与え、ほめてやることもよいでしょう。
なかなかやって来ないときは、訓練士は、長い紐を使って呼び寄せることを学ばせますが、小型犬では、そのような方法をとらなくても、呼ばれたときは、楽しいこと(愛撫やおやつがもらえるなど)があるという条件づけで十分覚えます。
犬を叱るときに、「タロウ、おいで」といって呼び寄せてから叱るのは絶対にやめてください。
叱るときは、叱る理由となる行為をしているところまで人間が近づいて、「いけない」と語調を強く制止するのが基本で、呼び寄せて叱っても、その前の行為と結びつかないので効果がなく、呼ばれて喜んで来たのに罰をもらうといn'うのは、大きなマイナスの効果しかありません。
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